全員が楽しめることが大前提。パワフルなお父さんたちに囲まれて、コミュニティの大切さを知る子どもたち

  • 青菅小学校おやじの会の皆さん
  • 年代:30代〜

青菅小学校に通う児童のお父さんたちを中心に結成された「青菅小学校おやじの会」では、子どもたちが楽しい小学校生活を送れるように、毎月趣向を凝らしたイベントを開催しています。そこでは子どもだけでなく参加メンバーの保護者全員、自分も一緒に楽しみながら、かけがえのないコミュニティが形成されているのだとか。
今回は夏のキャンプイベントにお邪魔して、メンバーの方々にお話を聞いてみました。「おやじの会」そのものの魅力と、それを生み出しているみなさんの熱い気持ちをお伝えできたらと思います。


子どもが楽しい、そして自分たちも楽しい。そのためにメンバーみんなの見せ場を作ることを大切にしています。(会長:山田祐樹さん)

僕は青菅小学校おやじの会の会長としては3代目で、今は会長になって3年目ですね。初代の方が以前に住んでいた船橋では地域のお父さんたちが集まるコミュニティが活発だったそうで、この青菅に引っ越してきて知り合った自治会の方々と一緒に立ち上げたのが始まりだと聞いています。

僕が会長になったとき、先代から引き継いだ理念が「できる人が、できる時に、できるだけ」というもので、おやじの会のメンバー内には雇用関係もないですし、子供づてで知り合う地域のお父さん同士のコミュニティ活動として、強制的なものは一切ないんです。そこは本当に理念の通りで、おやじたちがタッグを組んで自分たちのできること、楽しいと思うことをやるんです。「学校ではできないし、行政でもできない“遊び”をおやじたちで作り上げましょう」という感じですね。

特に自分の代になってからなんですが、「子供が楽しいことが大前提だけど、自分たちおやじも楽しくないと続けられないよね」という思いがあって、会に入ってくれたお父さんたちにはそこを伝えるようにしています。

簡単に言えば、何年もかけて培ってきたおやじの会の歴史があって、イベントでもその間に何度も繰り返してきたものって出てくるじゃないですか。そうすると子供もお父さんも飽きてくるんですよね。だからイベントのメイン担当になる方を都度変えていって、自由に組み立ててもらうんです。そうしたらその担当の方の色が出て、内容も変化してみんながいつまでも楽しめるんですよね。ちょうど今日は夏のキャンプをやってるんですが、その中のキャンプファイヤーだったり肝試しだったり、僕も含めたお父さんたちの配置は全部、メイン担当の方にお任せしてるんですよ。僕みたいな代表者が全部仕切ってしまうと、他のお父さんたちは自分の企画ではなくてやらされる感覚になってしまいますからね。

僕の役割としては、会長ということでなにかあった時に責任を取るというのがもちろん有るんですが、入会して1年めのころからイベントの時にMCをやらせてもらっていて、思いっきり楽しませるための賑やかし担当になってます。子どもたちってどんなイベントになるのかなってワクワクしながら来てますからね。学校の先生には出来ない楽しませ方をしようと頑張ってますよ(笑。

■キャンプといえばカレー!お母さん方が腕をふるった手作りカレーをみんなで準備

子どもたちにとって小学校生活っていうのは、家と学校の往復の中で新しいコミュニティを育むことなんだろうなって思います。「おやじの会」は学校とはまた別のコミュニティで、子どもたちにはその中でどうやって楽しんでいくのかを友だちと一緒に探り出して欲しいですね。

おやじの会の中では、子どもが自分のお父さん以外の大人の男性とのコミュニケーションが必然的に生まれるんですが、それって子どもにとってはちょっと怖いことですよね。でも周りに友だちがいるから勇気が出て、ちゃんと話したりできるんです。そんな環境の中で、どんどん成長してもらえたらなって考えています。

自分のやり方を作るのは難しいこと。その中で続けてくれることに感謝。(先代会長:市川功さん)

自分の子どもはもう高校生と中学生になって、僕も青菅小おやじの会のOBになってます。今日は下の娘がキャンプのスタッフとして手伝いたいと言うので、僕も長年一緒にやってきた仲間のおやじたちに会いたくて一緒にやってきたんですよ。

僕は山田さんの前の代、おやじの会の2代目会長をやらせてもらってたんですが、やっぱり最初の1年めは大変でしたね。しかもその翌年にはコロナが流行してしまって、そんな中で手探りでやってきた感じです。山田さんに引き継いだときも、そのまま「よろしくね」とは言えないですからね。引き継ぎ後も少し裏方でサポートもしてたりといった感じです。

山田さんには「このおやじの会を続けてくれてありがとう」という気持ちが強いですね。子どもたちに楽しんでもらうという目標のもとに、おやじたちにもぜひ楽しんでもらいたいと思っていたんですが、それはもうみんなで達成してくれているみたいですね。以前こうやっていたから同じことをしようというのではなくて、過去の内容を元に今いる自分たちだからできることをやる。それを実行してくれていて嬉しいです。

これって、お父さんたちが勤めている会社でも多分同じことなんでしょうね。組織を続けていくっていうのは、何かしらの変化があるからできることなのかも知れません。元々いる方だったり、OBたちが自分の考えを押し付けるよりも、新しい人たちが活躍してくれる環境のほうがコミュニティは活性化するし、次の世代の方たちも入って来やすいですからね。これからもどんどん、おやじの会が勢いをつけてくれたらいいなと思っています。

おやじの会は自分の人生でも大きなインパクト。その喜びを伝えてこの街に住む人を増やしてみたい(広報担当:榎本航太さん)

僕はおやじの会の中では学校に提出する書類をまとめたり、子どもたちに配るパンフレットを作ったりということを担当していて、あとこれは自分が好きでやっていることなんですがInstagramでおやじの会の活動の発信もしています。Instagramは保護者の方や他の地域のおやじの会によく見てもらってるんですよ。僕はこの会に入って4年目なんですが、青菅小おやじの会ってすごくいい活動をしてるって思うんです。でも外部の方からしたら何をやってるのかよくわからないでしょうからね。もしかしたら「おやじたちが酒のんでワイワイやってるだけ」に写ってるかも知れない。そんな誤解をされてたらやりきれないですから。

「どうしたら子どもたちが楽しんでくれるか」を考えて、毎月定例会を開いて話し合って、力を合わせてイベントを開催する。そういったみんなの頑張りを知ってもらうことが目標ですね。

■体育館のお泊りでは、上級生が中心になって段ボールの寝床を準備するお手伝い

おやじの会のメンバーはみんなあだ名をつけてもらっていて、自分も「ジョーさん」って呼ばれてるんですが、そのおかげで子どもたちからは気軽に話しかけてもらっています。例えば去年PTAもやっていたときに、学校へ行ったら子どもたちが「ジョーさんジョーさん!」って寄ってきてくれて。それはけっこう嬉しかったですね。

子どもたちは、子どもたちの世界で多少は嫌なこともあると思うんですけど、そんなことも「おやじの会」に来たときにはできるだけ忘れて、楽しんでもらいたいんです。そして「今日も楽しかったー!」と言いながら帰ってもらいたい。そう感じてもらうことが自分たちも楽しくてやっているんですよ。

実は僕、このおやじの会を通しての夢を持ってるんです。さっき話したInstagramでおやじの会のことを発信する時に、街に関するいろんなハッシュタグをつけているんですが、それを見た方がこの街に興味を持ってくれたらいいなと。Instagramで「青菅小って面白いことやってるなって思って引っ越して来たんですよ」なんて言葉を、僕がおやじの会を卒業するまでに1度でもいいから聞けたらいいなって考えてまして。今はそれを原動力にして頑張ってるところです。僕にとっては青菅小おやじの会に入ったことは、人生の中でもかなり大きな出来事だったんです。それだけインパクトのある仲間との出会いがあったこのユーカリが丘のことを、たくさんの人達にも知ってもらえたら嬉しいですね。

入ってみたら絶対に楽しい! 子どもと親、どちらにも嬉しいコミュニティ(入会1年目:一戸浩生さん)

■カッコいいロゴの入ったユニフォームTシャツで気持ちを一つに。

僕は「おやじの会」に入る前、子どもが小学校に上がる前ですね。その時から近所の方にここのことを聞いていて「なんだか楽しそうなことをやってるな」というのは知っていたんです。そして子どもの入学式の一ヶ月前くらいに「おやじの会」の説明会があって、その場で子どもたちがみんなで遊んだり、上級生の自己紹介があったりして。あとで子どもに聞いてみたらすごく楽しかったって言うんですね。それだったら入会してもいいかなって思ったんです。僕はイベントにはできるだけ参加しているんですけど、親御さんも仕事の都合がつかなくて一緒に来れなかったりもしますよね。それはそれで構わないんですよ。ただ、もしも子どもになにかあった時のために、会には所属していてくださいねというくらいで。

入会するときも、会長の山田さんをはじめ、みんなが分け隔てなく話してくれて、気持ち的にすごく楽でしたね。今日も入会前の親御さんが一人来てくれていたんですけど、みんなから沢山話しかけられて楽しそうにしてくれてましたね。

入会を迷ってる父兄の方はおそらく、「土日が仕事だったりして、イベントに参加できそうにないから難しいかも」という風に考えている方が多いんじゃないかと思います。でもおやじの会だからって必ずしもお父さんが来なきゃいけないわけじゃないし、お母さんが来てくれても全然いいんです。両方難しかったら「ごめん今日だけうちの子を見てもらえる?」って他のおやじに頼んでも全然OKですし。そうすることで親も子どももコミュニティを広げていくことだってできるんですもんね。実際、お母さんの方が積極的に来られているご家庭もあるんですよ。

ただ親御さんの考え方もいろいろあって、会としても強制だけはしたくないってみんなが考えてます。でも入ってみれば思い出がたくさんできるし、子どもの写真もいっぱい撮れるし、絶対に楽しいことだけは確かですね。


会長の山田さんをはじめとしたメンバーの方々の熱気が本当にすごくて、インタビューの間に自分もこんなコミュニティに入れたらとても楽しいだろうなと思いながらお話を聞いてしまいました。
子どもたちのことを一番に考えながら、誰のことも犠牲にしないコミュニティ。自分たちも一緒に楽しもうという気持ちが強く伝わってきました。こんなにパワフルなお父さんたちが団結したら、なんだって出来てしまうかもしれないですね。ぜひこれからも子どもたちのため、そして参加する全ての方が楽しく過ごしていけるように、元気な活動を続けていってください!

「青菅小学校おやじの会」については子育て応援隊の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらもぜひ御覧ください。

子育て応援隊「青菅小学校おやじの会」ご紹介記事

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